■誤飲が原因で数年後に死亡する?飼い主の知らぬ間に進行する腸閉塞の症状とは!
2024/11/25 【未分類】
●犬の「腸閉塞」という病気をご存知でしょうか?
腸閉塞は内臓疾患ではありながら、その原因の多くが「誤飲」だといわれています。
愛犬の命を守るために、ぜひ腸閉塞について知っておいて下さい。
●犬の腸閉塞ってどんな病気?
腸閉塞とはその名の通り腸管が一部的に、または完全に塞がってしまうことで食べたものの消化物が通ることができず詰まってしまうことで引き起こされる病気です。
その症状としては、初期段階では食欲不振や嘔吐、下痢など。さらに激しい腹痛から背中を丸めて動くことを嫌がったり、呼吸が浅くなったりします。
最悪の場合、腸管が壊死して死亡してしまう恐ろしい病気です。
他の病気が原因で起こる場合は、激しい下痢などを伴うことがあります。
●犬の腸閉塞の原因:寄生虫や腫瘍のほか、誤飲に注意!
腸閉塞の原因には、腸管に出来た腫瘍や腸捻転、寄生虫やウイルス感染によるものなどさまざま考えられています。
特に子犬の場合、ジステンバーなどウイルス性の疾患から腸閉塞を発症することが多くあります。
さらに、腸閉塞の原因としてもっとも多く考えられているのが異物の誤飲です。
明らかに大きく消化しないもの(石やプラスチックなど)を飲み込んだ時、詰まってしまうことは想像がつくと思いますが、それほど大きくないものでも腸に残ってしまい長年引っかかったままになってしまうこともあります。
じわじわと気がつかないうちに閉塞状態が進行して、数年後に急激に腸閉塞の症状が現れるということもあります。
●犬の腸閉塞の治療:どんな治療が必要?完治は可能?
腸閉塞でも、異物誤飲など原因がわかっている場合であれば、外科手術によって異物を取り除きます。
また、腸閉塞の状態によっては腸壁などの修復などが必要になり、術後も投薬治療などが行われることもあります。
●犬の腸閉塞の対策:腸閉塞の最大の予防は異物誤飲を防ぐこと
犬の腸閉塞の対策としては、ウイルス感染などを防ぐために適切なワクチン接種を行ったり、定期的に血液検査などを含む健康診断を受けたりして、体の状態をしっかりと把握、管理することが大切です。
そして、家庭では思わぬ誤飲を防ぐために余計なものを床に置かない、犬の口に入るサイズでなくなってもすぐには気がつかないようなものは手の届かない場所にしまうなど、しっかりと環境整備をしてあげましょう。
●犬の誤飲は、命の危険がある病気を引き起こしかねません。
「うちの愛犬はイタズラしないから大丈夫!」と過信しすぎることなく、日々、環境や犬の様子の変化を観察して何か気になることがあれば、長期間「様子見」をするのではなく獣医師に相談してみて下さいね。